進行中の研究

多くの宇宙線は大気中で吸収されるため、観測される宇宙線の数は高度が上がるにつれて増加することがよく知られています。この現象を利用し、CMOSカメライメージセンサーを使用して宇宙線が実際に検出できることを確認するために、高高度での実験を行っています。

下の左の図に示されているような検出器を用意し、飛行機の中で実験を行いました。ラズベリーパイにCMOSセンサーを接続し、白い装置は防水ボックスに入れたGPSです。 飛行ルートは、グアム、バンクーバー、モントリオールの3つの選択肢があり、すべて日本へ飛行します。色分けの図に示されているように、グアムのルートでは磁場によるカットオフ剛性に大きな差が見られます。そのため、観測が成功すれば、観測量の増加に顕著な違いが見られると予想されました。

以下の3つの図は実際の観測結果を示しています。斜線部分は地上での観測から得られた信号の平均値と標準偏差を示しています。 グアムルートでは、十分に観測量が増加した時間帯を抽出し、平均値と標準偏差を表示しています。この結果、地上に比べて3.54倍の増加が見られました。同様に、バンクーバーでは4.24倍、モントリオールでは5.25倍の増加が確認されています。 予測通り、磁場によるカットオフが最も強いグアムルートでは、増加が最も少なくなっています。

その他の飛行比較実験

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